算数の苦手な子にまず手伝ってあげられること
2020
21
算数の文章題は、その文章を読んだことがある親ならわかると思いますが、ややこしい文章が展開されています。内容を理解するだけでも時間がかかることもあります。
こどもがこういった文章に慣れるのには、少し時間がかかります。算数のできない子に、いきなり算数そのものを教えてあげるのは、少しハードルが高いと感じるでしょう。しかし、問題の内容が何を言っているのか、かみ砕いて説明してあげることは、できるかもしれません。
じつは、算数ができないと思っている子の多くは、高学年になっても、問題の意味を正しくとらえられていない場合が多いです。そこで、文章題に慣れないうちは、よこに座って絵をかいて説明してあげるのが効果的です。
まさお君、はな子さんがでてきたら、棒人間のイラストを描いて、顔の○に”ま””は”の文字を書いてあげてください。駅へ行ったなら、駅を書いて、道をかいてあげてください。まさお君が10分かかったのなら、まさお君棒人間の下に”10分”と書きます。はな子さんが自転車に乗っていたら、自転車の絵をはな子さんの棒人間の下に書きます。こうして、文章の内容が難しいときは、視覚化して、まさお君の話なのか、はな子さんの話なのか、きちんと分けて書いてあげてください。慣れてくると、自分で書けるようになってきます。こうして、文章の内容を正しく理解することができるようになっていくのです。
簡単な文章だけではなく、実は受験に近いときの難しい長文問題でも、絵をかいて整理している生徒は多いです。実際は、問題を解くために、必要な図が書けるようにならなければなりません。しかしながら、すぐに手を動かして視覚化できるようになっていると、必要な図を書くことにも違和感なく入っていけます。逆に面倒だといってあたまの中だけで考え、なるべく図を書かずに済ませようとしている子は、問題が難しくなってくると対応できなくなってきます。

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